ゆゆちゃんは、いま4歳。
昨年の春から幼稚園に行き始めた年少さんです。
ゆゆちゃんは、家の中ではとても活発でおしゃべりなのですが
一人でも知らない人がいると一言もしゃべらないくらい
静かになってしまいます。
幼稚園に通い始めたころは特に
なかなか先生やお友だちになじめず
お弁当をまったく食べずに帰ってくることもしばしば。
それでもさすがに2学期の頃には、ずいぶん
幼稚園でもゆゆちゃんらしさを発揮するようになってきたらしいのですが
冬休みが明けると、ゆゆちゃんはまた、幼稚園に行きたくない、と言い出したりして
パパやママを心配させていました。
ところが、最近こんなことがありました。
幼稚園の工作の部屋にあった細長い紙で
キリンがつくれることをゆゆちゃんは見つけました。
それを見ていたお友だち2人が、そのキリンいいな、つくりたい!と言い出して
ゆゆちゃんが2人に作り方を教えることになったそうなのです。
そのときの様子を、幼稚園の先生があとで教えてくれました。
「ゆゆちゃん、すごく大きな声で、
しっかりみんなにキリンの作り方を教えていたんですよ!
あんなゆゆちゃんを見たのは初めてだったので驚きました。
よほど自信があったんでしょうね」
これがそのとき作ったキリンです。

これ、パパが教えたわけではありません。
細長い紙をたまたま折り曲げたら、キリンの首のように見えたのでしょう。
顔や模様を描いて、だんだんキリンになっていったのが想像できます。
形はちょっと違うけれど、ふたつとも耳やたてがみや足、しっぽなど
しっかり同じ作り方をしているので、
それをお友だちに教えてあげたんですね。
次の日は、昨日のキリンを見た他のお友だちが次々と
ゆゆちゃんのところに「キリンのつくりかた、おしえて~」とやってきて、
合計10人くらいにキリンの作り方を教えたそうです。
その様子は、まるで先生のようにしっかりしてました、と
幼稚園の先生がまた喜んで教えてくれました。
そのエピソードを聞いて、パパとママは
作ったり、それを教えたりすることならしっかりできるなんて
やっぱりうちの子だねえ、と笑いながら、ちょっとホッとしたのでした。