トナカイのトナリさんがペンギンの国から運んできた氷を
雪だるまのユキオが運び、ユキヒコがノコギリで切り、
ユキノスケがノミで削って仕上げていきます。

しばらくたつと、きれいな氷がたくさん出来上がりました。
「雪だるまさんたち、ごくろうさま!」とナリちゃん。
「じゃあ、この氷を組み合わせて面白い形をつくりましょう!
まず何がいいかな・・・そうだ!あれがいい!」
雪だるま3人とナリちゃんは、氷を積み上げてなにやら作り始めました。
そしてできあがったのは・・・

馬の形をした、氷の彫刻です!
ナリちゃんが、馬の背中にヒョイッと飛び乗ると
「ヒヒヒーン!」
なんと馬が動き始めました。
雪だるまたちも大喜びです。
ナリちゃんは、スコップで馬のお尻を軽くたたいて、馬を走らせました。
馬は、雪の積もった草原をパカッパカッと気持ちよく走り回りました。
しばらく遊んだあと、今度はナリちゃんは
馬を別な形にしよう、と言い出しました。
そして、もう一度氷を積み上げて出来上がったのは・・・

氷のロボットです!
「ロボットさん、わたしを持ち上げて!」
「ガゴゴゴゴ」
ナリちゃんが命令すると、ロボットは片腕にナリちゃんを乗せて
ドシンドシンと歩き出しました。
ナリちゃんは、すべらないようにロボットの腕にしっかりとつかまりました。
後で雪だるまさんたちも、交代でロボットに乗って遊びました。

ナリちゃんたちが、あまりキャッキャッと楽しそうなので、
サンタさんが様子を見に来ました。
「おやおやみんな楽しそうだねえ!」
「おじいちゃんも、いっしょに氷で遊ぼうよ!」
「おお、わしにもやらせてくれるのか!それじゃあわしは・・・」

「うほほーい、氷のメガネに、氷の手袋、そして氷のクツでスケートじゃ!!」
サンタさんは、丸い氷を足にはめると、
スイスイーと雪の上をすべってみました。
「わーおじいちゃんすごい!じゃあ、わたしも氷で帽子をつくっちゃお!」
ナリちゃんとサンタさんは、しばらく夢中になって氷で遊びました。