パパが考えたロカちゃんのレインコート。
これ、実は超撥水繊維という新素材の布で出来ているんです。

超撥水(ちょうはっすい)というのは、布自体が水を完全にはじく、ということ。
布の表面に水をこぼしても、サトイモやハスの葉っぱのように
水が玉になってコロコロところがり落ちます。
それでいて空気はちゃんと普通に通すんです。
そんな布があるというのを知って、雨粒を手元でコロコロころがして
遊べるレインコートがあったら楽しいなあ、と思いつきました。

レインコートは2重になっていて、
上からかぶるポンチョの部分に雨をためて遊べるようになっています。

さらにその部分には、特殊な刺繍がしてあります。
同心円状に細かい糸がブラシのように立っていて、円の中に雨をためたり、
逃がしたりして遊べる仕掛けです。
この円のパターンは、雨が水たまりに落ちた時の波紋をイメージしました。

この特殊な刺繍も、あるメーカーが開発した新しい技術で、
糸自体も超撥水で水をはじきます。
さて、このレインコートは来週4月26日から4日間だけ
東京の青山スパイラルで開催されるTokyoFiber07という展覧会のために作りました。
日本の新しいハイテク繊維を、いろいろなアーティストやデザイナー、
メーカーが使って作品化し、これまでになかった繊維の可能性を探る、という展覧会です。
もともと、日本の新しい繊維のすごさを内外にアピールするために企画されたもので
展覧会ディレクターであるデザイナーの原研哉さんからお誘いを受けました。
東京展のあと、パリに巡回します。
他の出品者の方々の作品もユニークで面白そうです。
短い会期ですが、よかったら見に来てください。
詳しい情報は
こちらから。
(ちなみに、このレインコートとブーツ、展覧会のためだけに
制作したものなので残念ながら販売の予定などはないんです。念のため。)