岩井パパがつくったもの
![]() ◆アイデアはどこからやってくる? [河出書房新社刊] 岩井パパの発想と 創作の秘密がここに! ![]() ◆ちか100かいだてのいえ [偕成社刊] こんどは地下へ! 地球の中には何がある? ![]() ◆ビッグブック 100かいだてのいえ [偕成社刊] 高さ116cm×幅20cmの 大型絵本になりました! ![]() ◆光のえんぴつ、 時間のねんど 図工とメディアをつなぐ 特別授業 [美術出版社刊] 小学校の全学年で取り組んだ特別授業の記録です。 ![]() ◆100かいだてのいえ [偕成社刊] 初めての描き下ろし 絵本です。 空までとどく不思議な家を のぼってのぼって探検しよう! ![]() ◆いわいさんちの リベットくん [紀伊國屋書店刊] 作る・動かす・ 物語が生まれる。 かわいくてあったかい、 親子で遊べる 手作りおもちゃ。 キット付もあります。 ![]() ◆どっちが?絵本 [紀伊國屋書店刊] わが家の遊びが 3冊セットの 絵本になりました! ![]() ◆いわいさんちへ ようこそ! [紀伊國屋書店刊] パパとロカちゃんが考えた遊びや工作がたくさん載っています。 ![]() ◆エレクトロプランクトン ニンテンドーDSで体験する 音と光のメディアアート。 ![]() ◆TENORI-ON 光と音を演奏できる 21世紀のデジタル楽器。 ![]() ◆TENORI-ON開発日誌 もうひとつ ブログやってます。 岩井パパの アート・音楽関連の 最新情報はこちらから! 以前の記事
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実家での滞在中につかまえた、
たくさんのセミやカエル、おたまじゃくし。 ロカちゃんは、どの生き物にも愛着があって、 東京に連れてく~!と言い張っていたのですが さすがにそうもいきません。 最後は、ロカちゃんを説得して 全部逃がしてあげることにしました。 でもやっぱり未練のあるロカちゃん。 ちょっとしょげていたのですが、 実家から駅までの途中、一匹の死んだアブラゼミが 道に落ちているのを見つけました。 ロカちゃんは、その死んだセミをすぐに拾い上げると、 この子を東京に連れて帰る!と言い出しました。 名前は、セミセだよ!と言いながら、手のひらの中にそっと入れたり、 大事にスカーフにくるんで帽子に入れたりして、新幹線に乗り、 東京まで持ってきたのです。 ところが、東京駅に着いて中央線に乗り換える時、つい ゆゆちゃんのバギーのフードの上にセミセを乗せていたために 慌ててパパがバギーを電車に乗せた拍子に、 運悪く電車とホームのすきまにセミセが落ちてしまいました! 電車はすぐに発車。 うわ!まずいな、と思ってすぐに謝ったのですが、 もちろんそれを知ったロカちゃんの泣いたこと、泣いたこと… 東京でまたセミをつかまえよう、と言っても すっかりセミセに気持ちが入ってしまっています。 中央線の電車の中で、吉祥寺に着くまでオイオイ 声を上げて泣き通しでした… 家に着く頃には少し落ち着いたのですが、 それでも、かなり落ち込んでいました。 そこで、なんとかロカちゃんの気を晴らそうと、パパは、ある提案をしました。 「もう夜だから、公園に行けばセミの幼虫がつかまるかもしれないよ。 セミセが生まれ変わって歩いてるかもね」 ロカちゃんは「それ、セミセじゃないけど、探しに行く!」と言ってくれました。 以前もセミの幼虫を、井の頭公園で捕まえたことがあります。 ただし、結構見つけるのは大変で、気温や時間が合わないと なかなか見つからないのです。 でも、ああ言って慰めた手前、なんとか一匹でも見つけたい。 パパとロカちゃんは懐中電灯を持って、公園の森の中を 探し始めたのですが、やっぱりなかなか見つかりません。 でも、しばらく木々の間を丹念に照らしながら歩いているうちに、 地面でうごめくものを発見! やった!セミの幼虫です!! 「わーい、いたよ!」ロカちゃんの声がパッと明るくなりました。 よーし、もう一匹見つけるぞ!とさらに歩き回ると 今度はすぐに2匹目も発見!ロカちゃんも大喜び。 ところが意外にもそのあとすぐに、3匹目、4匹目が見つかり、 なんと短時間のうちに合計5匹も見つかってしまったのです!! もう、ニッコニコです。 すぐに、幼虫を止まらせる木の枝を拾って家に帰りました。 ![]() そこに5匹のセミの幼虫をつかまらせるロカちゃん。 ![]() あるところでピタリと止まって動かなくなるのですが、 なかなか自分の場所が決まらなくて、 上に行ったり下に行ったり、うろうろしているのもいます。 ![]() うれしそうに見守っています。 ![]() 脱皮する瞬間をロカちゃんは見れませんでした。 まだそんなに遅い時間でもないし、 もしかしたら1時間くらいのうちに脱皮するかもと思って がんばって待っていたのですが、いつの間にか ふたりとも旅の疲れもあって、いねむりをしてしまいました。 しばらくしてハッとパパが気がつくと、 ちょうど5匹のうちの4匹が同時に脱皮をはじめ、 割れた幼虫の背中から真っ白なしわくちゃのセミが ぐーんと背中を反り返して、出てくるところでした。 そのあまりに神々しい姿、それも4匹同時なので ちょっと背筋がゾクッとなりました。 あわててロカちゃんを起こします。 ロカちゃんは、眠い目をこすりながら、セミを見ていました。 パパはそのあと、また寝たり起きたりしながら セミたちの羽が伸びるところまでは確認したのですが ロカちゃんはさすがに、もう起きそうになかったので、 寝室へ運んで寝かせることにしました。 さて、朝になって、リビングにはすっかり茶色くなった5匹のアブラゼミがいました。 ロカちゃんは、それを見てうれしそうに、はしゃいでいたのですが 聞いてみると、昨夜の脱皮を見たことはまったく覚えていなかったのです。 残念! でも今度は、あなたはセミミね、などと セミたちに名前をつけて満足そうに遊んでいました。 しばらくして、セミたちはリビングの窓から外へと 元気に飛び立っていったのでした。
by iwaisanchi
| 2007-08-30 03:01
| ◆このごろのいわいさんち
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