3月7日夕方に放送されたNHKの「首都圏ネットワーク」の特集で
ピーターラビットの翻訳などで有名な児童文学者の石井桃子さんが自宅に開いた
「かつら文庫」が50周年を迎えた、というニュースをやっていました。
その中で紹介された、石井桃子さんが以前書かれた子どもたちへのメッセージに
とても心打たれたので、ここに無断ですみませんが紹介させてもらいます。

子どもたちよ
子ども時代を しっかりと
たのしんで ください。
おとなになってから
老人に なってから
あなたを 支えてくれる のは
子ども時代の 「あなた」 です。
石井 桃子
2001年7月18日
このところ、自分の子どもの頃の体験がどれだけ今の自分にとって大きな存在か
このブログや、先日出演した番組「わたしが子どもだったころ」を通して
噛み締める機会が多かった僕は、この言葉を聞いて、思わず「その通りですね!」と
声を大にして言いたくなりました。
僕が今、娘たちにできるかぎりいろいろな楽しみを作ってあげたいな、と思うのも
まさに、そうした自分の実感があるからだなあ、とあらためて思いました。
石井桃子さんは、今年でなんと101歳。
昭和33年、当時、子どもたちが自由に好きな本を読める場所がなかったから、という
切実な思いで、自宅に私設図書館の「かつら文庫」を開かれて、以来50年間続けて来られたそうです。
その地道で素晴らしい活動には、ただただ頭が下がります。
そして、こういういい話を聞くと、自分だったら何ができるだろう?と
つい考えてしまうのでした。